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「デュラララ!!」制作スタッフのコメントを掲載!

スタッフコメント Vol.2 原作者:成田良悟

 ありがとうございます! ありがとうございます……!
 ついそんな言葉から叫んでしまいましたが、本当に今回の『デュラララ!!』アニメ化は、色々な人のおかげです……!
 申し遅れました。私はこの『デュラララ!!』というアニメにおいて、原作という部分を担当させて頂いている成田良悟と申します。
 以前にアニメ化して頂いた拙作、『バッカーノ!』の完成度に感動させて頂いたばかりだというのに、大森監督を始めとして、そのスタッフの皆さんが再集結して下さるというこの事実! 読者の皆さんを始めとして、拙作に関わって下さった全ての皆さんに、ただひたすらに感謝です……!
 同時に、恐くもあります。
 『バッカーノ!』の時は、その原作の再現+αな全16話に度肝を抜かれ、『ままま、まずい、原作が負ける! 書かないと……こっちも面白い作品を書かないと……!』という危機感を覚えて原稿に向かった記憶があります。果たして皆に満足して頂ける原稿が実際に書けたのかどうかはさておき―――今回は、大森監督が同じスタッフの皆さんと共に作るという事もあって、この時点で既に『これは……また凄いのが……来る……!』という期待感と危機感に打ち震えている状態です。負けぬようにこちらも全身全霊を持って『デュラララ!!』の原作を進めて行きたいと思います……!
 そして、もちろんそれはそれとして、今回も一視聴者として純粋に『デュラララ!!』というアニメを楽しませて頂きたいと思います!
『デュラララ!!』はそもそも、『他の人がやらないような事をやろう』という思いから、『主人公が○ュ○○○で、●が無い……(ネタバレになるので一応伏せ字です)……こ、これだー!』と思いついて書き始めた代物です。複数の友人に「お前はそろそろ『斬新=面白い』という考えを改めろ」と言われるのですが、書いてしまった物は仕方有りません。その代わりに、舞台は現実の池袋という町を舞台にして、そのアンバランスさを描ければなあと思っていたのですが―――原作を読んでいる方は御存知かと思いますが、『デュラララ!!』には、『え!? このシーンはどうやって映像にするの!?』という手法を多く使用しています。何しろ、書いた当初はアニメになると想像もしていなかったので……。
 ともあれ、そうした部分をどのように映像で表現して下さるのか、今からワクワクしている所です! そう言う意味では、私も読者の皆さんと同じ立場で、本当にまっさらな気持ちで『デュラララ!!』のアニメを楽しませて頂ければと思います……!
 とはいえ、既に私の元には脚本や声優さん情報、キャラクターデザイン、背景美術などのデータが届き始めているのですが―――もう、期待度が上がる一方です! すいません、まっさらな気持ちでというのは嘘でしたが、皆さんも今後発表される様々な情報を見て、私と同じように期待度を上げていって頂ければ幸いです……!
 ありがとうございます! ありがとうございます……!

成田良悟
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