さいわい『
バッカーノ!』が好評をもってむかえられ、ほぼおなじスタッフが『デュラララ!!』の名のもとに再集結することになりました。これもひとえに支持してくださった皆様のおかげです。この場を借りて御礼申し上げます。
『デュラララ!!』をアニメーションシリーズとして構成するにあたり、いくつもの可能性がありました。現段階でそれぞれについてくわしく触れるわけにはいきませんが、最終的に皆様にお目にかけるかたちでは、原作の要素、われわれ脚本家チームによるオリジナルの要素、成田さんが原作でやろうとしたが果たせなかった要素などが惜しげもなく投入され、原作を読んでいる方もそうでない方も、先がどうなるのかわからないスリリングな展開になっているのではないかと思います。ひとつだけそっと申し上げると、『バッカーノ!』のような複雑怪奇な構成ではありませんので、どうかご安心ください。
以前『バッカーノ!』のブログにも書きましたが、成田さんの作品は大胆に見えてひどく繊細にできています。その繊細さを保持しながら映像作品向けに脚色改変する作業は至難の業ですが、今回は太田愛さん、根元歳三さん、村井さだゆきさん、吉永亜矢さんという、はなはだ豪華で才能豊かなみなさんにご参加いただき、大胆なところはより大胆に、繊細なところはより繊細に、シナリオ段階の表現としてはたいへん強固なものを実現できたのではないかと自負しています。大森監督以下スタッフのみなさんがこれをどのように映像化してくださるのか、われわれもまたたのしみでなりません。どうかオンエアにご期待ください。よろしくお願いいたします。
高木 登