STORY

縁は異なもの、味なもの

#15

脚本
寺東克己
絵コンテ
川面真也
“粟楠会の赤鬼”との異名を持つ粟楠会幹部・赤林海月。薬物を嫌い、池袋の街の動向に昼夜目を光らせる彼は、かつて属していた組織の組長を殺害した疑いをかけられている。彼が薬物を心の底から嫌う理由、そして組長を殺害したとされる疑惑。それらはすべて、6年前、彼が“斬り裂き魔”と出会った新月の夜から始まっていた――。

「縁は異なもの、味なもの(えんはいなもの、あじなもの)」

男と女のめぐりあい、結びつきというものは、予測のつかない本当に不思議なもの、おもしろいものだということ。(出典:ことわざ辞典)

「まさしく僕とセルティの出会いを指し示すようなことわざだね!4歳の時、あの船での邂逅がなければ、僕の人生はどんな空しいものだったか知れない……。ああ、セルティ!僕はなんて幸せ者だ!」